ゴルフの練習場経営は儲かる?儲からない?TOPIC

ゴルフの練習場経営は儲かる?儲からない?

ゴルフの練習場は多くの人が足を運んでいますが、経営について興味がある人は実際に儲けているのか・儲けていないのか気になる人も多いのではないでしょうか。

ある程度土地を持っている場合は自分の所有する土地を活用してゴルフ練習場の経営を行う人もいますが、経営状況に関しては賛否両論に分かれています。

ゴルフの練習場は本当に儲かるのか、儲からないのか、ゴルフ練習場の経営実態や黒字と赤字経営の差について解説をしていきます。

これからゴルフ練習場の経営を考えている人はぜひチェックしてみてください。

ゴルフの練習場経営は実際に儲かるのか?経営の実態!

ゴルフの練習場経営は実際に儲かるのか?経営の実態!

多くの人が気になるゴルフ練習場の経営実態ですが、儲かるのかについては結論から述べるとかなり厳しいです。

状況によっては赤字経営が続き、なくなく廃業してしまう場所も少なくありません。

新型コロナウイルスの関係もあり、アウトドアゴルフの需要がやや減ったという点もありますが、経営のコツをしっかりと学ばずにスタートしてしまうと、集客ができずに赤字が続いてしまうことが多いです。

さらに、ゴルフ練習場の主な収入源は「入場料金」「会員費」「利用料金」の3種類がメインになるため、回転数・集客が多くなければ黒字になりにくい傾向があります。

例えば、年会費が2,400円・1打席あたりの利用料金が1,000円だった場合、どのくらい来てくれるのかにもよりますが、1ヶ月1回の人であれば月々1,200円の利益しかありません。

月に8回・毎回4打席練習をすると考えた場合では下記のような計算になります。

「4打席×1,000円×月8回 +年会費200円/月=32,200円」の売り上げです。

週2回のペースで来店してくれる人でも、単純計算では、32,200円とやや低い利益になります。

この利益から人件費や水道光熱費、土地代・マシンレンタル費などを差し引くと赤字になる場合が多いです。

ランニングコストが高くかかるという点から赤字経営になって経営が続けられないという人が実態となっています。

黒字経営と赤字経営になっている場所の違い

黒字経営と赤字経営になっている場所の違い

ゴルフ練習場の経営はかなり厳しい状態となっていますが、赤字経営を行っているところと黒字経営のところでは明確な差があります。

  • コンセプト・ターゲット層が絞れているか
  • 他との差別化が図れているか
  • 人や設備が充実しているか
  • 立地・物件選びがしっかりと行われているか
  • 初期投資が行われているか

上記の5つの違いについて解説をしていきますので、黒字経営をしたいと考えている人は参考にしてみてください。

コンセプト・ターゲット層が絞れているか

赤字経営と黒字経営の大きな違いといっても過言ではないのが、コンセプト・ターゲット層が明確に絞れているか、顧客に合わせた練習場作りができているかという点です。

というのも、ゴルフ練習場の利用場所によって顧客は当然変わり、駅から近い場所やアクセスがしやすい場所を選ぶと仕事帰りのサラリーマンが立ち寄りやすい場所になります。

一方、少し郊外から離れてレストランも運営していると女性が足を運びやすい上に、ファミリー層も訪れやすいです。

赤字経営の場合はコンセプトが絞れていないことが多く、ただ闇雲に打ちっぱなしゴルフ場の状態を作っていることが少なくありません。

もちろんコンセプト・ターゲット層が絞れたからといって儲けが必ず出るというわけではありませんが、集客率が大きく変わるため、黒字経営を目指す上では必須ポイントです。

他との差別化が図れているか

ゴルフ練習場の中でも、他店との差別化が図れていない場所はどうしても経営が厳しい状況になりやすいです。

ゴルフの練習場は一見どこも同じようなイメージになりやすいですが、場所によっては来店数に応じて割引サービスをしているところもあれば、回数に応じてゴルフグッズがもらえる場所もあります

他にも会員登録を行うことによって、ゴルフ大会の情報がもらえたり、セミナーやゴルフ会の紹介をしてもらえたりするところもあり、差別化が図られている状態です。

同じことをやっていても、どうしても自宅から近くない限りは足を運んでもらいにくいため、差別化を考えることが必要になります。

人や設備が充実しているか

黒字経営を行う上では、ランニングコストを考える必要がありますが、人件費や設備を削って利益がなるべく出るようにする人もいます。

しかし、人件費や設備を削ってしまうと、一時的な利益は出るかもしれませんが、貧相なゴルフ練習場だと考えられてしまい、再度足を運んでもらいにくい状況になりやすいです

人や設備がそろっているところは賑わっている・充実しているという安心感を顧客に与えることができるため、ランニングコストを意識しすぎて削りすぎないように気を付けましょう。

立地・物件選びがしっかりと行われているか

赤字経営と黒字経営の違いでは、やはり立地・物件選びでも大きな差が出ているといっても過言ではありません。

ゴルフ練習場では本格的にトレーニングを行いたいという気持ちから足を運ぶ人もいますが、ストレス発散目的な日々の練習を行って実践時に感覚が鈍らないようにしたいという目的で足を運ぶ人も多いです。

そのため、立地が良い場所やアクセスしやすい場所・物件は足を運んでもらいやすいものの、アクセスが悪いと足を運んでもらいにくい傾向があります。

もちろん郊外だから足を運んでもらえないというわけではありませんが、郊外の場合はレストラン運用や他とは違った魅力を出して差別化を図ることが必要です。

物件選びや立地選びは集客に直結するポイントでもあるため、ゴルフ練習場の経営を考えている場合は立地・物件を慎重に選ぶようにしましょう。

初期投資が行われているか

黒字経営と赤字経営の違いとして他にも初期投資が挙げられます。

というのも、最初の費用を抑えたいという点から初期投資を抑える人も多いですが、初期投資が抑えられ過ぎていると満足できるゴルフ練習場になっていることが少ないです。

初期投資は負担になりやすいですが、しっかりと負担を行うことによって、充実した環境作りができます。

他の人よりも魅力的なゴルフ練習場にするためにも、ある程度の初期投資は覚悟するようにしましょう。

黒字経営を行いたい場合に意識した5つのポイント

黒字経営を行いたい場合に意識した5つのポイント

ゴルフ練習場で黒字経営を行っていきたいと考える際には、下記の5つのポイントを押さえて行動するのが好ましいです。

  1. ランニングコストを把握する
  2. コンセプト・ターゲット層を明確にする
  3. サービス・キャンペーンを充実させる
  4. セミナーに参加する
  5. 助成金を活用する

それぞれのポイントについて解説をしていきますので、参考にしてみてください。

ランニングコストを把握する

黒字経営を行う上で必ず注目するべきポイントがやはり「ランニングコスト」です。

ランニングコストは水道光熱費や備品・消耗品費が該当しますが、特に高額になりやすいのが人件費です。

人件費は支出の半分以上を占めるといっても過言ではなく、経理の人やボール拾いの人、受付の人といった何人も配置する必要があります。

しかし、前述でも紹介したように、ランニングコストを極力抑えるために、設備や人件費を最小限まで抑えるという人もいますが、人件費や設備を抑えると寂しい雰囲気のゴルフ練習場になってしまい、集客が見込めません。

しっかりとした集客を行うためにも、ランニングコストはある程度確保し、売り上げをいかに伸ばせるかについて考えるようにしましょう。

コンセプト・ターゲット層を明確にする

黒字経営ではランニングコストの他にも、ゴルフ練習場の場所には、どのような人が足を運びやすいのかを考えてターゲット・コンセプトを絞るようにしましょう。

ただコンセプトやターゲット層を絞るのではなく、決めた層の人が足を運んでもらいやすい環境作りを手早く行うのが好ましいです。

忙しさからゆったりと軌道変更を行う人もいますが、時間をかけてしまうと、それまでに来てくれたお客さんが満足できず、足を運ばなくなってしまう恐れがあります

迅速に軌道修正を行うことによって再度足を運んでもらいやすい状況が作れるため、改善点がある場合や、コンセプト・ターゲット層が明確にできた場合にはすぐさま軌道修正を行いましょう。

サービス・キャンペーンを充実させる

黒字経営をしっかりと行いたい場合は、サービスやキャンペーンを充実させるという方法も挙げられます。

具体的に挙げると、来店回数に応じて割引を行ってくれるところもあれば、来店回数に合わせてゴルフグッズをくれる場所、次回の練習は無料で出来る場所といったところもあるほどです。

サービスやキャンペーンが充実すると魅力的なお店に感じてもらいやすく、もう一度足を運びたいなと思わせる環境作りができます。

ゴルフの練習場でしっかりと黒字経営を行っていくためにも、来てくれる顧客を飽きさせない、満足させるサービスやキャンペーンを考えるようにしましょう。

セミナーに参加する

黒字経営を行いたい場合は他にも、ゴルフの練習場に関するセミナーに参加してみるのも一つの手段としておすすめです。

ゴルフの開業をしたいという人は意外と多く、日本各地でセミナーに関する情報も出回っています。

セミナーで開業に成功した人の話を聞くことによって、自分の営業に活かすことができやすいです。

さらに、セミナーをきっかけにつながりや関係が広がっていくというケースもあるため、セミナーに参加してゴルフ経営について確認するのはおすすめです。

助成金を活用する

ゴルフ練習場の経営を行う際には、初期投資がかなり重要になってきますが、助成金や補助金を活用することによって、初期投資を負担なくすることもできます。

開業する際に役立つ助成金・補助金は創業助成事業や小規模事業者持続化補助金などが挙げられます。

助成金や補助金を活用する際には条件などをしっかりと確認した上で申請を行うようにしましょう。

ゴルフ練習場の開業資金の目安は?

ゴルフ場開業資金

ゴルフ練習場は初期費用の投資が重要になりますが、開業資金の目安は1,000万円~3,000万円程度です。

もちろんゴルフ練習場の規模によって開業資金は異なりますが、自分が顧客として足を運んだ際に、満足できる設備・サービスになっているかを考えることが大切になります。

開業資金の調達方法は大きく分けて3種類存在し、地方の金融機関に相談する方法と日本政策金融公庫に相談する方法、投資家に支援をしてもらう方法が挙げられます。

日本政策金融公庫は利息や融資額など、好条件での融資を受けることができやすい反面、必要書類が多い上に融資までの時間がかかり、審査も厳しいです。

一方、地方の金融機関の場合は日本政策金融公庫と比べて審査のハードルは低いものの、事業計画書がしっかりと練られていないと融資額が低くなりやすい上に、信用・実績がない場合は断られてしまいます。

投資家に支援をしてもらう場合は初期費用などが必要ありませんが、経営方針を自分好みに行いにくい上に、最悪の場合は金銭トラブルに発展し、大きな問題になるということも少なくありません。

土地を持っているかどうかによっても開業する際の初期費用は大きく変わりますが、しっかりと考えた上で資金調達は行うようにしましょう。

ゴルフ練習場を経営する上での注意点

ゴルフ練習場ではフランチャイズ契約を行って経営を行う人もいますが、フランチャイズ経営の場合は契約内容をしっかりと確認した上で登録を行いましょう。

フランチャイズ経営の場合は、経営のノウハウが学べるほか、集客ができやすいですが、自分が思ったような経営ができにくいです。

さらに、契約内容を確認せずに契約を行ってしまうと、後々金銭トラブルに発展してしまうことも多いため、更新期間やロイヤリティの支払い・契約内容を理解した上で契約を行うようにしてください。

できればフランチャイズ経営を行う際には、店舗の見学や説明会に参加することによってイメージが掴みやすいです。

まとめ

ゴルフ練習場経営は儲かる

ゴルフ練習場の経営は儲かるのか、儲からないのか気になって調べる人も多いですが、実態としては黒字経営を行うのはかなり厳しいです。

しっかりとマーケティング調査を行った上である程度の初期投資を行う必要があるとともに、他のゴルフ練習場とは異なったサービス展開を行っていくことが重要になります。

ゴルフ練習場の黒字経営を目指している場合は、様々な工夫を行って軌道に乗せるようにしましょう。

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