知っておきたい!ゴルフスクール開業の方法TOPIC
開放感にあふれた場所で楽しむことができるゴルフ。接待として行うスポーツとしても知られていますが、純粋にスコアを競ったり、しっかりと体を動かすため、ストレス発散になったりもする競技です。
ゴルフのスコアを高めたい場合はどうしても基礎からトレーニングを積み上げていく必要がありますが、一人ではなかなか難しいといっても過言ではありません。
このような際に活躍してくれるのがゴルフスクールです。
ゴルフスクールは簡単に開業できないので、どのような方法で開業していくのか手順や知っておきたい知識について解説をしていきます。
ゴルフスクールを開業したい場合の10つのステップ
多くの人にゴルフの楽しさを体感してほしい場合にゴルフスクールを開業したいと考える人が多いですが、開業する際には様々な手順が必要です。
ゴルフスクールを開業する際には下記の10つのステップを覚えておきましょう。
- 経営スタイル・方針を考える
- トレーニングメニューを練る
- コーチについてどうするかを考える
- ホームページの制作を行う
- 他のゴルフスクール・市場のリサーチ
- 物件選び
- 資金調達の方法を考える
- 金融機関に相談
- 設備の仕入れ
- ゴルフスクール開業
それぞれのステップを詳しく解説していきますので、ゴルフスクール開業を考えている人は参考にしてみてください。
経営スタイル・方針を考える
ゴルフスクールを開業する際には、まずどのような経営スタイル・方針で進めていくのかを考えるようにすることが大切です。
というのも、初心者の人を中心に教えていくのか、初心者を中級者・上級者になるように教えていくのか、中級者のスコアが伸びるように教えていくのかによっても経営方針・スタイルが変わります。
他にもゴルフスクールでも飲食ができるようにするのか、子どもがいてもできやすい環境を作るのかによって雰囲気が変わるため、どのような経営スタイルを行っていきたいのかを考えていくようにしましょう。
トレーニングメニューを練る
ゴルフスクールを開業しようと考えている場合、トレーニングメニューもしっかりと練るようにしましょう。
トレーニングメニューでも、きれいなフォーム作りを重視するのか、スコアを高めるためにアプローチやパターの練習をするのかといった様々なメニューを組むことができます。
さらに、初心者用のメニューや中級者・上級者のメニューに合わせる方法やヒアリングを行ってメニューを組むという方法もあるため、トレーニングメニューは経営を行う上での個性といっても過言ではありません。
ゴルフスクールの考えている場合は他との差別化を行うためにトレーニングメニューはしっかりと練るようにしてください。
コーチについてどうするかを考える
ゴルフスクールを開業したい場合、自分自身で受講者に教えるという方法もありますが、人数が増えてくると自分一人では対応できない状態になります。
さらに、一人でも5人程度は対応できますが、しっかりと一人ひとりに寄り添ったトレーニングメニューを組む場合は一人ひとりに合わせたトレーナー・コーチを用意するのが好ましいです。
コーチを雇うにしてもやはり費用が掛かってくるため、コーチを雇うのか、自分一人で教えていくようにするのかといった点も考えるようにしましょう。
ホームページの制作を行う
ゴルフスクールを開業し、多くの人に足を運んでもらおうと考える場合はホームページの制作も視野に入れるようにしましょう。
ホームページは頑張れば自分で独学でも作れるほか、自分が最もアピールしたい部分の宣伝ができます。
ホームページを作ることによって、具体的にどのようなトレーニングメニューがあるのか、どの場所で開講しているのか記載することができるため、開業を考えている場合は宣伝としてホームページの制作を行うのがおすすめです。
他のゴルフスクール・市場のリサーチ
開業するにあたって、ほとんどの人が長く続けられるように利益を出したいと考えるのではないでしょうか。
ゴルフスクールでも競争率は高く、できるだけしっかりとした利益を出したい場合は市場リサーチや他のゴルフスクールのリサーチの徹底が必要です。
例えば、市場としては基礎から学びたいと考える初心者が多いのにも関わらず、上級者や中級者のトレーニングメニューを組んでいる場合は来てくれたとしても再度足を運んでもらえる可能性は極めて低いといっても過言ではありません。
さらに、女性が受けたいと考えている市場であるのに、男性サラリーマンが入るような雰囲気づくりにしていては人が来店しにくいです。
受講者を増やしていくためにも、市場リサーチは怠らないようにしましょう。
物件選び
他にもゴルフスクールの開業を行う上では、物件選びも欠かせません。
ゴルフスクールに限った話だけでなく、全てのお店は物件選び・立地選びがカギを握っていると言われているほどです。
わかりやすく言うと、ゴルフスクールでも郊外と駅近くでは集客率も大きく異なり、わざわざゴルフを習いに遠くまで足を運ぶ人は少ないです。
逆に駅近くであれば買い物帰りや仕事帰りでも立ち寄ることができるため、多くの人が足を運びやすくなります。
物件選びは集客率に直結しやすいので、物件選びをしっかりと行うようにしましょう。
資金調達の方法を考える
開業を行う場合は、資金調達の方法もしっかりと考えるようにしましょう。
資金調達の方法としては3択あり、地方の金融機関と日本政策金融公庫・起業家に投資してもらう方法に分かれます。
条件としては日本政策金融公庫が好条件での融資に対応してくれますが、今までの貯金の実績や綿密な経営計画書などの提出が必要です。
他にも提出するための資料が多いため、日本政策金融公庫で融資をしてもらうと考えている場合はしっかりとした準備が必要になります。
一方、地方の金融機関に関しては日本政策金融公庫と比べてそこまで書類などが必要ありませんが、経営計画書などを確認した上での金額提示が行われます。
最悪の場合は地方の金融機関でも借りられないというケースもあるため、地方の金融機関の場合もある程度の準備が必須です。
起業家に投資を行ってもらう場合は、トラブルが起きないように対応するようにしてください。
最初は親切に対応してもらえたものの、実は契約書にはしっかりと利益が取られる内容だったというケースも少なくありません。
投資家と一緒に事業を始める際には、入念な打ち合わせを行うようにしましょう。
金融機関に相談
資金調達の方法でも「地方の金融機関」か「日本政策金融公庫」を選ぶ場合は直接足を運んで相談するようにしましょう。
金融機関に相談する場合は評価の方法が「定量的評価」と「定性的評価」の2種類あります。
定量的評価とは、決算書や確定申告書などの実際の数字を分析し、事業の将来性や収益性・成長性などを評価していく方法です。
ゴルフスクールを開業する場合はまだデータが存在しないため、融資の話を持ち込む際に用意できるデータを使って評価を行います。
単純な売上予測ではなく、売り上げから仕入れ高を引いた粗利益や、予想される純利益の動きなどを重視して評価されるため、仕入れ高が多い場合などは評価が低くなってしまいやすいです。
一方、定性的評価は数字の部分以外の評価を指し、ゴルフスクール事業の将来性・市場規模・推移などを考えて将来性の評価を行っていく方法です。
金融機関に提出する事業計画書は特に定性的評価に活用されやすいといわれていますので、しっかりと作り込むようにしましょう。
設備の仕入れ
金融機関の融資が決まった後は、設備の仕入れ・道具の仕入れ・従業員の雇用などを行っていきます。
小さなゴルフスクールであれば、自分一人で対応することができますが、それでも戸締りや清掃・受付などの業務もあり、人を雇用しないと大変です。
さらに道具が十分にそろってなかったり、設備が不十分だったりしては、来てくれた人をがっかりさせてしまうことも少なくありません。
魅力的なゴルフスクールに通っているというように感じてもらうためにも、設備の仕入れはしっかりと行うようにしましょう。
ゴルフスクール開業
設備の仕入れや準備が整った後は、いよいよゴルフスクールの開業です。
しっかりと宣伝を行っていれば話題性から足を運んでもらいやすいですが、宣伝を疎かにしてしまっていると人がなかなか来ません。
ゴルフスクールを開業したときは大変ですが、継続して受講者を増やしていくためには、しっかりと続けていく必要があります。
ゴルフスクールを開業資金の目安は?
ゴルフスクールを開業する際には、開業資金を用意する必要がありますが、開業資金の目安は1,000万円~2,000万円程度です。
人件費や水道光熱費などを含めた運転資金を考えて用意するようにしましょう。
運転資金1か月あたり100万円~130万円程度で、3か月程度は黒字が出ないと考えて準備しておくのが好ましいです。
もちろん内装にこだわったり、コーチを多く雇ったりする場合はさらに費用が掛かるため、どのくらいの規模でゴルフスクールの開業を行うのかを考えておくことが必要になります。
ゴルフスクールの年収はどのくらい?
ゴルフスクールの年収は経営状況によって、変わりますが、初期投資を回収するまでには数年から十数年かかると言われています。
そのため、ゴルフスクールだけで生活していこうと考えるのはやや厳しく、ゴルフスクールと併用してコーチとして仕事を行うようにするのが好ましいです。
副業として考えて始めるのがおすすめになります。
ゴルフスクールで黒字経営を行う上で考えるべきポイント
ゴルフスクールの開業はなかなか難しいですが、黒字営業を行っていく上では、下記の3つのポイントを押さえておくのがおすすめです。
- ランニングコスト
- 物件選び
- 他との差別化が図れているか
それぞれどのようなポイントを意識するべきなのか解説をしていきますので、参考にしてみてください。
ランニングコスト
黒字経営を行っていく上で欠かせないのが「ランニングコスト」です。
家賃や設備費といった毎月かかる費用を「固定費」と呼びますが、毎月変動する費用を「変動費」または「ランニングコスト」と呼びます。
ランニングコストは人件費や水道光熱費が該当し、このランニングコストを最小限に抑えていくことが大切です。
なるべく無駄の内容に徹底していくことによって黒字を出していくことができます。
さらにゴルフスクール特有のランニングコストでは、ゴルフボールやクラブ・マットなどが備品・消耗品・に当たるため、どのくらいの頻度で買い替えるのかも考えておくのがおすすめです。
物件選び
しっかりと黒字を出したいと考える場合は物件選びも重要視しましょう。
先述でも物件選びの大切さについて解説をしましたが、立地や周りの状況を考えた上で場所選びを行うことで黒字を出しやすいです。
多くの人が想像しやすいように、駅から近い・アクセスしやすい場所は利益を出しやすいですが、駅から近すぎると電車や人混みの騒音でゴルフの集中ができないといった問題もでます。
実際に足を運んで、どのくらいの騒音なのか・どのくらいアクセスしやすいのかと考えることによって、黒字を出しやすい環境作りが可能です。
他との差別化が図れているか
黒字経営を目指すためにはやはり他との差別化も大切です。
同じことを行っていては二番煎じでもあるため、魅力的に感じてもらいにくく、立地が良くない限りは足を運んでもらいにくいといっても過言ではありません。
例えば、同じ料金設定であったとしても、回数に合わせて割引されるサービスがあるのとないのでは魅力が変わります。
他にも、ゴルフスクールを何回も通うことによって、ゴルフグッズのプレゼントがあったり、ゴルフの大会を紹介してもらえたりするサービスがあるだけでも魅力的なスクールだと感じてもらいやすいです。
他とは違った魅力的なゴルフスクールだと印象付けるためにも、他との差別化をしっかりと図るようにしましょう。
まとめ
ゴルフスクールは、シミュレーションゴルフやゴルフ練習場と比べて低い資金で開業を行うことができます。
しかし、ゴルフスクールでもトレーニングメニューやコンセプトをしっかりと考えた上で開業しないと、失敗してしまう可能性も高いです。
成功させるためには入念な準備が必要ですが、なるべく市場リサーチを行いましょう。
ゴルフスクールを成功させるためにも、多くの知識を持った状態で始めるのがベストです。
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