ゴルフのフランチャイズって？ 仕組みやメリットを徹底解説TOPIC

近年、SNSなどで「フランチャイズ」という言葉を目にする機会が増えました。将来的には独立したい人や脱サラしたいと考えている人が増加している今、「フランチャイズ経営」という開業方法が注目を集めています。しかし、フランチャイズという言葉を聞いてもあまりイメージが湧かない人も多くいるのではないでしょうか。この記事ではフランチャイズ経営の中でも「ゴルフのフランチャイズ」に特化して、フランチャイズの仕組みからメリット・デメリットまで徹底解説します。

ゴルフのフランチャイズって？

ここでは、「フランチャイズ」って何？どうやってやるの？といった疑問を解消できるよう、フランチャイズの仕組みやゴルフフランチャイズ開業までの流れについて紹介します。

フランチャイズの仕組み

そもそも「フランチャイズ」とは、企業展開を望む本部と加盟者とが契約を結び、本部のブランド名を活用して複数の事業を運営していくシステムのことです。フランチャイズ本部は可能な限り、短期間で利益の見込める新店舗を増設したいと考えます。そこで、個人もしくは法人が本部から店舗開業のためのさまざまな支援を受け、開業から店舗運営までを本部と協力して行っていくのが一般的なフランチャイズです。そのためフランチャイズでは、契約を結んだ加盟者は企業のブランド名を利用しながら運営していくことが可能になります。

タイプ別ゴルフフランチャイズ

ゴルフのフランチャイズには、大きく分けて「ショップタイプ」と「独立開業タイプ」があります。ショップタイプとは、練習場やゴルフ場に併設されたゴルフショップです。商品の購入前に練習場で試打が可能であり、一度の来店でゴルフクラブの購入から練習までを行うことができるので来店回数の増加が見込めることでしょう。また、練習場で定期的にゴルフイベントを開催することで新規顧客の獲得にも繋がります。独立開業タイプとは、全国各地で可能な限り希望の土地で開業することができる店舗型ショップのことです。練習場などでの併設ショップに比べると在中スタッフも少人数で済むことから、運営コストの削減にもつなげることができます。また、併設ショップに比べて自由度の高い経営を行うことができる点もおすすめです。

ゴルフフランチャイズ開業までの手順

フランチャイズ本部協力のもとでの開業とはいえ、開業までには多くのステップが必要です。ここでは、一般的にゴルフフランチャイズ開業までに必要とされる手順について説明します。

• 相談会に参加
• 面接、選考
• 加盟契約
• 開業準備
• 研修参加
• オープン前準備
• オープン

1. 相談会に参加

まずは企業のホームページから、オンライン又は対面で行われる説明会へ申し込みを行います。この段階でひとつの企業に決めるのではなく、複数の企業の説明会に参加するようにしましょう。

2. 面接、選考

企業側との面談を重ねたうえで、開業意思のある人は契約へと進む前に再度意思の最終確認や選考が行われます。本部の人との面談では、インターネットだけでは分からない部分や不安要素についても積極的に質問して不安を解消しておきましょう。

3. 加盟契約

意思確認後、契約内容に同意ができたうえで書面での契約の締結を行います。契約後に方針の不一致で廃業という結果を避けるためにも、不安要素や分からないことがあれば、必ず解消したうえで契約の締結を行うようにしましょう。

4. 開業準備

出店エリアや物件が決まり次第、フランチャイズ本部と協力してやるべきことの共有や開業準備がスタートです。フランチャイズ本部には開業へのサポート体制が整っているので安心して準備に取り掛かることができます。オーナーとして店舗を経営していくわけですから、積極的に本部とのコミュニケーションを取るようにしましょう。

5. 研修参加

開業前には座学での研修だけでなく、現場研修も行い実務に必要な知識の習得を目指します。ほとんどの企業で研修を実施しているので、未経験であっても安心して経営をスタートさせることが可能です。企業によっては、商品知識の勉強システムやオンラインでの研修を実施している企業もあります。

6. オープン前準備

物件の内装工事や必要機材の搬入、宣伝活動も併せて行います。フランチャイズ本部にはこれまで培ってきた知識と経験がありますが、店舗を運営していくのはオーナーであるあなた自身です。本部に任せきりになるのではなく積極的に意見を述べ、より良い店舗作りを目指すことが重要です。

7. オープン

念願のオープン。集客や販売促進など本部と協力しながら理想のお店作りを実現していきます。開業後も、オーナーや店長向けの研修や現状での課題解決のための勉強会を実施しているので、心配事や業績についての相談もフランチャイズ本部のスーパーバイザーと一緒に解決していきましょう。

こんな人にゴルフのフランチャイズはおすすめ！

これから紹介するゴルフのフランチャイズにおすすめの人はあくまで一例ですので、大前提として「事業を始める目的」「自分が求める理想」を明確にしたうえで挑戦するようにしましょう。

• ゴルフ経験者やスポーツに興味がある人
• 開業資金が用意できる人
• 開業したいと考えている人

ゴルフ経験者やスポーツに興味がある人

ゴルフのフランチャイズですので、ゴルフ経験者やスポーツに興味のある人はフランチャイズにおすすめです。ゴルフ経験者であれば、これまでの経験やスキル、知識を活かすことができるのでより良い店舗経営につなげていくことも可能になります。

開業資金が用意できる人

ゴルフのフランチャイズ開業には、およそ2,500万円の〜開業資金が必要とされています。開業資金を用意できることはもちろんですが、開業を無事に迎えることができたとしても、黒字経営になるまで耐えることのできる自己資金も別途必要になります。出店タイプによって金額にも差が出ますが、余裕のある資金計画を立てることが重要です。

開業したいと考えている人

開業してみたいけど不安要素がある人や何から手をつけていいか分からない人などは、物件探索や立地診断支援などのサポート体制の整ったフランチャイズを利用しての開業を目指すのがおすすめです。フランチャイズ展開する企業によってもサポート体制にはかなりの違いがありますので、サポート体制については契約前に必ず確認して複数の企業を比較検討することが重要になります。

ゴルフのフランチャイズ開業資金は？

ゴルフフランチャイズ開業をするためにはさまざまな資金が必要です。今回はショップタイプでの開業を目指す際に考えられる資金内容を紹介します。

• ゴルフフランチャイズへの加盟料・保証金
• 物件工事費用
• 機械購入費用

ゴルフフランチャイズへの加盟料・保証金

まずフランチャイズに加盟する際の必要資金として、加盟料・保証金の支払いが必要になります。加盟料・保証金とは、フランチャイズ本部に最初に支払うお金で加盟するための費用と加盟後に必要になる資金支払いの担保として支払う資金のことです。GOLF PARTNERの公式サイトでは、ショップタイプ開業での資金サンプルとして加盟料600万円、加盟保証金100万円として公開しています。

物件工事費用

店舗を構える以上、ショップタイプでもゴルフ場併設タイプでも店舗工事費用は必須となります。店舗の内装だけでなく、店舗に設置する冷暖房設備や備品代も必要になる場合が多いでしょう。開業を目指す店舗サイズによっても変わりますが、ショップタイプでは内外装費用700万円前後が想定されます。

機械購入費用

ゴルフフランチャイズで経営をしていくためには、機械購入が必須です。どのような店舗スタイルを目指しどの程度の機械を購入するかで金額は異なりますが、機械・備品費用として合計350万円が必要と想定されています。

ゴルフのフランチャイズって儲かるの？

ゴルフフランチャイズの将来性など、経営をしていくうえで継続的に利益を見込めるのかといった不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。ここでは、ゴルフフランチャイズのメリット・デメリットなどを紹介します。

ゴルフフランチャイズのメリット

ゴルフのフランチャイズに加盟すると多くの企業の場合、フランチャイズ本部からのサポートを受けることができます。サポート内容は企業により異なりますが、物件探しや経営マニュアルの提供を受けることも可能です。また、集客を本部が一括して行う場合もあり、経営者は店舗の経営に集中することができます。企業のブランド名を利用して安定的に店舗運営できることが、ゴルフのフランチャイズの最大のメリットです。

ゴルフフランチャイズのデメリット

ゴルフのフランチャイズでは、自由な経営が難しくなる場合もあります。企業の持つブランド名を利用して経営を行うのですから、フランチャイズ本部のコンセプトに合わなければ物件の内装や新サービスなどの提案が採用されることはありません。しかし、オーナーとして店舗を運営していくのはあなたですので、提案が全て却下されてしまうわけではありません。新たに挑戦してみたいことがあればフランチャイズ本部とよく話し合いを行い、契約内容やルールを守りながらより良い経営を目指していく必要があります。

儲けを出すまでに必要な期間

これまでゴルフ関連でのフランチャイズ企業には、「初期投資を全額回収するまでに3年」としている企業もあります。開業後、店舗が利益を生み出すまでには店舗のタイプによっても異なってきますが、開業した初月から黒字となる場合もあるでしょうし、開業後数年は赤字になってしまう場合もあるでしょう。初期投資まで3年としている企業もあるように、利益を求めて焦るのではなく長い目で見た経営で安定的な黒字経営を目指すことがゴルフのフランチャイズでは重要になります。

ゴルフのフランチャイズを成功に導くポイント4選

ゴルフフランチャイズのみならずフランチャイズ経営を成功させるためのポイントはいくつかあります。ここでは、その中からゴルフフランチャイズに特化した成功へのポイントを4つ紹介します。

• 事前の比較検討を十分に行う
• 運営コストの分析、改善
• 多様化するゴルフスタイルを意識する
• 他店を意識しすぎない

事前の比較検討を十分に行う

フランチャイズ展開を目指す企業によっても経営方針や考え方には差があります。契約後や開業後にミスマッチが起こってしまうと経営はうまくいきません。ミスマッチが原因で廃業するという最悪の事態を避けるためにも、複数の企業を事前に比較検討することが重要です。フランチャイズ本部と加盟者は本来ビジネスパートナーとなる存在です。最悪の事態を避けるためにも、フランチャイズ本部の経営方針や事業の方向性については慎重に検討する必要があります。

運営コストの分析、改善

店舗を運営するとなると避けては通れないのが「ランニングコスト」です。ランニングコストには店舗の光熱費や人件費なども含まれます。いくら利益を出していても、光熱費や人件費の支払いで最終的に赤字になってしまっては店舗を運営していくことはできません。月々かかる固定費を洗い出し、運営コストについての知識をつけることでより良い運営を目指していくことが重要です。

多様化するゴルフスタイルを意識する

近年のゴルフスタイルはアウトドアでの楽しみ方だけでなく、店舗内で行うインドアゴルフや無人ゴルフが増加しており、競技者を世代別にみても若者世代からシニア世代までと幅広い世代で楽しまれています。今後のゴルフ市場は、自分のライフスタイルに合わせた楽しみ方ができるよう、現代のニーズに合わせた店舗展開を目指すことでより多くの集客や利益を見込むことが可能になります。

他店を意識しすぎない

他店を意識するあまり自分の店舗の方向性を見失ってしまうことは避けたいものです。オーナーとして店舗を経営していくのであれば可能な限りで理想とする店舗を作り上げましょう。そのうえで利益を出せるような経営方針や他店との差別化を目指し、独自の視点・戦略で経営をしていくことが重要です。

ゴルフのフランチャイズまとめ

この記事ではゴルフフランチャイズを開業するまでの手順について紹介しました。

• 相談会に参加
• 面接、選考
• 加盟契約
• 開業準備
• 研修参加
• オープン前準備
• オープン

他にもゴルフのフランチャイズに挑戦するメリット・デメリット、成功に導くポイントも紹介したのでゴルフのフランチャイズに興味のある人は参考にしてみてください。資金面や利益を出すまでの期間が長いなど大変な面もありますが、競技人口の増加に伴い近年では需要が高まりつつあるのでゴルフのフランチャイズ開業はおすすめの分野です。まずはフランチャイズ展開している企業の事業説明や施設見学に積極的に参加して、複数の企業を比較検討していくようにしましょう。