ゴルフ場業界・経営企業が考えておくべき課題と動向

 
ゴルフ場業界

グリーンの芝生の上で気持ち良く過ごすことができるスポーツとして人気があるゴルフ。

年齢問わず楽しめるスポーツという点からもゴルフは人気がありますが、新型コロナウイルス感染症の影響からゴルフ場業界もピンチになっているのではないかと疑問を抱く人も少なくありません。

ゴルフ場業界はどのような動向になっているのか、今後の課題や実態について解説をしていきます。

ゴルフ企業・ゴルフ場業界はどのような動向となっている?

ゴルフ場の動向・経営分析

新型コロナウイルス感染症の影響もあり、多くの企業が経営に打撃を受けています。

ゴルフ企業・ゴルフ場業界も他の業界と同様に経営不振に陥っているところが少なくありませんが、ゴルフ業界は元々下降傾向があり、厳しい状態が続いている状態です。

実際に株式会社帝国データバンクがゴルフ場経営業者951社に対して実態調査を行っているデータが存在し、2005年からの倒産件数の結果が存在します。

参照データ:ゴルフ場経営業者951社の経営実態調査(帝国データバンク)

調査結果を見たところ、倒産件数に関しては下記のような結果となっています。

  • 2005年65件
  • 2006年54件
  • 2007年48件
  • 2008年28件
  • 2009年25件
  • 2010年27件
  • 2011年27件
  • 2012年30件
  • 2013年13件
  • 2014年14件
  • 2015年22件
  • 2016年18件
  • 2017年12件
  • 2018年13件

結果をご覧いただいてもお分かりいただけるように、倒産件数は減っているものの、まだまだ倒産している企業は存在します。

帝国商工リサーチの調べでは2019年以降の年次推移も出ており、2019年は7件・2020年には1件と回復傾向があります。

参照データ:東京商工リサーチ

新型コロナウイルス感染症の影響で経営不振に陥っている企業が多いですが、ゴルフ業界で倒産している件数が少なくなっている状態なので、今後は様子を見ながらの状態が続く可能性が高いです。

ゴルフ企業・ゴルフ業界が抱えている課題とは?

ルフ企業・ゴルフ業界が抱えている課題

多くのゴルフ企業・ゴルフ場業界が抱えている問題は、集客ができたとしても倒産している場所もあるという問題です。

特に大きな要因となっているのが2025年問題。

2025年問題はゴルフ企業・業界だけでなく、全ての企業に大きな影響を与えるだろうと考えられている問題で、2025年には団塊の世代が70歳を超えます。

多くの経営者が後継者がいない状態で企業を辞めるという点から問題視されていますが、ゴルフ企業・業界でも団塊の世代のプレイヤーがいなくなるという点からゴルフ人口が激減すると大きな問題になっている状態です。

実際に挙がっている有名な例では、香川のゴルフ場の話が挙げられます。

香川の「高松グランドカントリークラブ」は県内で唯一36ホールあるゴルフ場で、年間約5万6千人の来場者がある人気っぷりです。

人気ゴルフ場

しかし、高松グランドカントリークラブは多くの来客数から黒字経営をしていたのにも関わらず、民事再生手続きを目指すことになっています。

新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらもレストランの営業を行っていたものの、ゴルフのプレーのみの収入ということから一気に赤字となっており、団塊の世代の引退から厳しい状況に追い込まれている状態という点から事業の撤退に向かっているのが実態です。

このように、団塊の世代が70歳を超える超高齢化社会になっていくという点から厳しい状況になることも予想されています。

ゴルフ企業・ゴルフ業界が考えないといけないポイント

ゴルフ場経営分析

多くのゴルフ企業・ゴルフ業界が経営の危機に反していますが、ゴルフ業界を盛り上げるために意識するべき3つのポイントが存在します。

  • 飽きさせないサービス展開
  • 若いゴルフプレイヤーの育成
  • ゴルフも可能なスタッフ・人材育成

それぞれどのような点を意識する必要があるのか解説をしていきますので、ゴルフ場経営を行おうと考えている人・行っている人は必見です。

飽きさせないサービス展開

現在ゴルフ場に訪れている人が離れないようにするために、飽きさせないサービス展開を考えていることが必要になります。

ゴルフプレイヤーの人口は減少傾向にありますが、イベントと合わせて行うことによって再度熱が戻りやすいため、率先してイベント開催などを視野に入れることが必要です。

他にも、ゆったりとした時間を過ごせるように、ゴルフ場施設の中に、カフェやレストラン・ゆったりと過ごせるリラックスルームを作っておくと満足度が高い空間づくりができます。

打ちっぱなしゴルフ場やコース周回だけでは、どうしても飽きが来てしまいやすいため、これ以上ゴルフユーザーを逃さないためにも試行錯誤してサービス展開を行うことが必要です。

若いゴルフプレイヤーの育成

他にもゴルフ業界全体が考えなければならない問題点として、若いゴルフプレイヤーの育成も行っていくことが必要です。

ゴルフはどうしても費用が掛かるスポーツになるため、若い間は挑戦しにくい環境にあります。

しかし、若いゴルフプレイヤーが育ちやすいように、道具などを揃えている環境作りや若者のゴルフプレイヤーを盛り上げていくことによって、注目を集めやすくなります。

サービス展開と同様で、ゴルフプレイヤーの人口を増やしていくためにも、育成にも力を入れるべき課題として挙げられます。

ゴルフも可能なスタッフ・人材育成

さらにゴルフ業界・ゴルフ企業全体が考えるべき課題としてゴルフもできるスタッフを育成するという点です。

実際にイメージをしてもらうとわかりやすいですが、ゴルフをしたくてお店に足を運んだ際に、ゴルフ経験があるスタッフとゴルフ経験が無いスタッフでは、前者に当然話しかけられたいと考えるのではないでしょうか。

ゴルフ経験がないスタッフの人におすすめされたとしても、どうしても気持ちが乗りにくいです。

スタッフの知識を吸収しながら道具選びなどができる環境が好ましいため、ゴルフプレイヤーだけでなくゴルフ用品の販売スタッフや関係者の人材育成も行っていくことが必要になっています。

ゴルフ場を経営したい場合はどのくらいの資金がいる?

ゴルフ場運営の資金

ゴルフ場の倒産が出ている場所もありますが、逆にゴルフ場の開業を行いたいと考えている人もいます。

ゴルフ場の開業・経営を行いたい場合の目安は、スペースや施設の内容によっても大きく変わりますが、3,000万円から5,000万円程度を目安にしておくのが好ましいです。

ただし、開業資金を疎かにしてしまうと、顧客が満足できる環境作りが難しいです。

そのため、開業資金はなるべく多めに用意して、施設や道具を充実させるようにするのがおすすめになります。

実際にゴルフ企業・業界は儲かっている?儲かっていない?

ゴルフ場経営は儲かる?

ゴルフ業界の中でも、倒産している企業はありますが、ゴルフ場が儲かるのか、儲からないのかについて調べる人も多いです。

結論から挙げると、ゴルフ場の運営は儲かりにくいといっても過言ではありません。

というのも、ゴルフ場の経営は初期費用が多くかかってしまいがちで、初期費用の支払いに毎月の利益が取られやすいです。

そのため、初期費用を支払い終わるまでは他の仕事をして支えていくようにしましょう。

インドアゴルフ・シミュレーションゴルフが注目を集めつつある

インドアゴルフシミュレーション

打ちっぱなしゴルフ場やコース付きのゴルフ場は多くの人が足を運んでいますが、近年はインドアゴルフ・シミュレーションゴルフが注目を集めつつあります。

インドアゴルフやシミュレーションゴルフは室内で本格的なゴルフに挑戦することができ、天候に左右されずに練習ができるほか、場所によってはお酒を嗜みながらゴルフを楽しむことも可能です。

他にもインストラクターの指導の下で本格的なトレーニングを室内で実施することができる点からも注目を集めています。

インドアゴルフであれば大きくスペースを確保する必要がないため、開業資金も1,000万円程度用意すれば開業可能です。

インドアゴルフを開業するために必要なこととは?

インドアゴルフ経営

インドアゴルフは多くの人から注目を集めていますが、開業するためには下記の6つのポイントを把握しておきましょう。

  • 物件探しを行う
  • 開業資金の調達を行う
  • インストラクターを探す
  • 許可・申請の届け出
  • 機械は当たり外れがある
  • ターゲット・コンセプトを絞る必要がある

それぞれのポイントについて詳しく解説をしていきますので、インドアゴルフが気になっている人は参考にしてみてください。

物件探しを行う

インドアゴルフを開業したいと考える場合は、物件探しがカギを握るといっても過言ではありません。

通常のゴルフ場であればアクセスしやすい場所の範囲内で物件探しを行えばいいのですが、インドアゴルフの場合は駅から近い場所を優先して探すのが好ましいです。

インドアゴルフはさらに仕事終わりの人が立ち寄りやすい空間づくりが大切で、良質な物件でなければなかなか足を運んでもらいにくい傾向があります。

多くの人から来客をしてもらうためにも、物件探しは慎重に行うようにしましょう。

開業資金の調達を行う

さらにインドアゴルフを開業したい場合には、開業資金もしっかりと調達するようにしましょう。

広大な土地代や建設費を払う必要がないため、通常のゴルフ場と比べて資金は大幅に抑えることができますが、インドアゴルフの場合は専用の機械を購入したり、内装にお金をかけたりする必要があるため、1,000万円近くはかかります。

最悪500万円程度でも開業は可能ですが、費用を抑えすぎてしまうと残念な空間になってしまいやすいです。

良質な空間づくりを行うためにも、開業資金はしっかりと調達するようにしましょう。

インストラクターを探す

さらにインドアゴルフの場合はインストラクターを付けることが多いため、インストラクターを雇う必要があります。

インストラクターの質も大きく左右し、悪いインストラクターだった場合は二度と足を運んでもらいにくいです。

逆に親切丁寧に教えてくれるインストラクターを雇うことができると、評判が上がるとともに多くの人が足を運んでもらいやすくなります。

インストラクターで売り上げが変わることも多いため、雇う際には慎重に雇うようにしましょう。

許可・申請の届け出

インドアゴルフを開業する際には、許可や申請の届け出が必要です。

中でも飲食を伴う場合は、食品衛生責任者の資格を取っておく必要があるとともに、0時過ぎにお酒の提供を行う場合は「深夜酒類提供飲食店営業届」の提出も必要になります。

他にも室内での営業になるため、消防の届け出も必須であるとともに、人工芝やネットに関しては防炎加工が施されたものが必須です。

必用書類の提出や申請を行っていない場合はトラブルに発展してしまう可能性があるため、しっかりと許可や申請を調べた上で開業を行うようにしましょう。

機械にも当たり外れがある

ゴルフ場業界の中でも注目を集めているインドアゴルフですが、専用の機械を購入しても全ての機械が当りというわけではありません。

というのも、インドアゴルフに使用する機械でも当たり外れが存在し、外れを引いてしまった場合はすぐに故障してしまう可能性が高いです。

そのため、機械を購入する際には万が一の時に備えて保証がしっかりと付いているのかを確認した上で購入するようにしましょう。

定期的に買い替えができるように、対応が良い場所を選ぶのがおすすめです。

コンセプト・ターゲットを絞る必要がある

インドアゴルフだけに限った話ではなく、通常のゴルフ場でもコンセプトやターゲット層はしっかりと絞るようにしましょう。

同じゴルフ場であったとしても、女性が入りやすい雰囲気と男性が入りやすい雰囲気は大きく違います。

さらに、インドアゴルフの場合は長時間室内に居るため、空間の居心地の良さも追及することが必須です。

機械やインストラクターにこだわっていくことも大切ですが、居心地の良い空間づくりを行うためにも、内装にもこだわっていくようにしましょう。

まとめ

ゴルフ場・業界経営動向まとめ

ゴルフ業界・ゴルフ企業は新型コロナウイルス感染症の影響を受ける以前から下火になっている傾向がありましたが、15年前と比べると回復傾向にはあります。

しかし、2025年問題が迫っており、ゴルフプレイヤーがどんどん少なくなっていくことが予想されている状態です。

ゴルフプレイヤーを減らさないための工夫も行っておくことが必要になっています。

インドアゴルフやシミュレーションゴルフも注目を集めていますので、ぜひゴルフ業界を盛り上げるためにもインドアゴルフやシミュレーションゴルフもチェックしてみてください。

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