2023/12/04

初心者がゴルフ場でプレーする時の注意点

ゴルフはマナーが厳しいスポーツというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

これは、ゴルフを敷居の高いものだと思わせる原因にもなっています。

昔からゴルフは、紳士淑女のスポーツとして、いくつかのマナーがありますが、決して堅苦しいものではありません。同伴者やゴルフ場に集う人々に不快な思いをさせないように必要な配慮と心構えさえあれば、基本的に問題はありません。しかし、同伴者に悪い印象を与えないためには、最低限の基本マナーは理解しておく必要があります。

今回は、ゴルファー同士が気持ち良くプレーするために、覚えておきたいゴルフの基本マナーをご紹介します。

覚えておきたいゴルフの基本マナー

①ゴルフ場での服装

 

ゴルフプレー時の服装としては、男性・女性ともに襟付きのシャツの着用が基本です。NGな服装の例としては、Tシャツ、ジーンズ、ジャージなどが挙げられます。下は長ズボンが基本となりますが、夏は半ズボンでも可です。ゴルフ場によっては半ズボンを着用する際にはハイソックスを義務付けている場合がありますので注意して下さい。半ズボン、ハイソックスは、スコットランドのオールドスタイルの伝統を引き継ぐものです。ゴルフ場のラフなどにある硬い草で脚を傷つけないために着用するようになったのが起源と言われています。このように、安全面の意味もありますので半ズボンにはなるべくハイソックスを合わせましょう。

 

また、首や頭にタオルを巻いてラウンドすることも禁止されています。シャツの裾出しがNGのゴルフ場もあります。その服を正しく着用することが基本ですので、奇抜な着回しをするのはやめるようにしましょう。

 

来場時ですが、ゴルフ場によっては、ジャケット着用を求められる場合があります。来場時にも周りの人に不快な思いをさせないような服装を心がけましょう。サンダル履きにジャージなどで来場するのは、ほとんどのゴルフ場でNGです。

 

服装の規定はゴルフ場によって違います。名門ゴルフ場と言われるコースほどドレスコードは厳しい傾向があります。季節によってもドレスコードに違いがある場合もありますので、各ゴルフ場のサイトなどで、事前にドレスコードを確認しましょう。

 

②プレーにおけるマナー

 

ゴルフ場のプレーにおける基本的なマナーとして、まず知っておきたいものとして、次の4つがあります。

1.スタート時間に遅れない

2.まわりに注意してスイングする

3.同伴者や他のプレーヤーの邪魔をしない

4.打ち込みに注意

これら基本注意事項それぞれについて詳しく説明します。

 

1.スタート時間に遅れない

 

ゴルフは、通常スタート時間が事前に決められています。決められた時間にスタートすることは、当然ですが、まず守らなければならない重要なマナーです。ゴルフに行く時は普段より早起きしなければならないことが多いと思いますので、寝過ごさないように注意しましょう。車の渋滞や電車の乗り継ぎなど交通手段によって、移動時間は余裕を持って計算してください。

 

少なくともスタート時間の40分前にはゴルフ場に到着するようにしましょう。10分前にはティーイングエリア付近など集合場所で待機してください。慌ただしくスタートすることは、自分のプレーが上手くいかない原因になりますが、それ以上に同伴者やゴルフ場に迷惑をかけることになります。

 

万が一、ゴルフ場への到着が遅れそうな場合は、早めにゴルフ場や同伴者に連絡を入れましょう。

 

2.まわりに注意してスイングする

 

スイングする時は、必ず周囲に人がいないか確認してください。特に素振りをする時は、十分な注意が必要です。ティーショット前にちょっと素振りをと思い、あまりまわりを気にせずにクラブを振ると近くに同伴者がいて、ヒヤッとした、なんてことのないようにしてください。フルスイングのゴルフクラブはまさに凶器です。また、飛球方向に人がいないか確認することも大切です。思いがけない方向にボールが飛び出してしまって、その方向に人がいた場合には「フォアー!!」と大きな声で相手に知らせましょう。いくら注意しても防げない事故もありますので、ゴルファー保険など傷害保険の加入も念のため検討してください。

 

3.同伴者や他のプレーヤーの邪魔をしない

 

大声でのおしゃべりなど、ほかの人の迷惑になる行為はマナー違反です。ゴルフは集中力が大切なスポーツです。打つ人がアドレスに入ったら、音を立てたりしないようにしましょう。前の組に追いついた時に、前の組がティーショットをしているのにおしゃべりを続けている人を見かけることがよくあります。これもショットの邪魔になりますから注意しましょう。

 

打つ人の前に出ると打つ人の集中を妨げることにもなるため、ショットしようとする人の前に立たないようにしてください。ボールに当たる可能性もあるので大変危険です。

 

4.打ち込みに注意

 

前の組でプレーする人たちとの距離は十分にとってプレーしましょう。打ち込みは大変危険な行為です。特にブラインドホールなどで前が良く見えない時は要注意です。最近はカートのGPS表示などで前の組の位置が確認できるものもありますので、良く確認してから打ちましょう。また、相手まで届かなくても、近くまで飛んでしまった場合に打球が落ちる音が、相手のプレーの邪魔になるケースもあるので、十分な距離が確認できるまで、打つのを控えましょう。

 

スロープレーを避ける

 

ゴルフ場でプレーする際に忘れてはならないのが、自分たちの前後の組で多くの方がゴルフを楽しんでいるということです。スロープレーで自分たちのプレーが遅くなってしまうと、他のゴルファーのプレー進行を妨げることになることを十分に認識しましょう。ゴルフ場は、なるべく多くの組数を受け入れてお金を稼がなくてはなりません。一般的には各組の感覚は7分程度空けてスタートしていきますが、これは各組がスロープレーとならずにスムーズに進んでくれる前提で設定された間隔です。

 

前の組が後続を気にすることなく、ゆっくりとプレーするのを見せられて、待っている後ろの組のプレーヤーはイライラしてしまうものです。イライラの後のショットは失敗の確率が高くなってしまいます。また、スロープレーは一つ後ろの組の問題だけでなく、その後ろ、そのまた後ろの組までずっと影響を与えてしまいます。最悪の場合は後ろの方の組が予定プレー時間を大幅にオーバーして、日没で最後までプレーできないということもあり得ます。

 

スロープレーを避けるための方法として次の点に留意してプレーしてください。

 

・自分の打順が来る前に、次に使うクラブなどの準備をしておく

 

・使用可能性のあるクラブを2、3本は持ってボールのある地点に向かう

 

・2打目以降は同伴者の状況を確認しつつ、自分の打つべき順番を見極めてプレーする

 

(基本はホールから遠い順ですが、準備ができた人から打つことも可)

 

・ショット前の素振りは2回まで

 

・ホールアウト後は素早くグリーンを空けて、テキパキと行動する

 

グリーン上のマナー

 

グリーン上のマナー

 

手入れの行き届いたグリーンは美しいものです。しかし、グリーンはプレーヤーにとっては微妙なタッチを要求される繊細な場所です。グリーン上での短いパットも200ヤードオーバーのドライバーショットも同じ1打です。

 

グリーン上でのマナーのポイントは次の4つです。

1,打つ人の邪魔にならないよう配慮する

2,他人のラインを踏まない

3,グリーン上を走らない、グリーンを傷つけない

4,ボールマークを直す

それぞれについて解説します。

 

1,打つ人の邪魔にならないよう配慮する

 

繊細なタッチと集中力が要求されるパッティングでは、極力プレーヤーの邪魔にならないよう配慮をすることが大切です。特に以下の事に注意しましょう。

 

・打つ人の近くに立たない。

 

・なるべく視界に入らない位置に立つ。

 

・ライン上に自分の影が落ちないように注意する

 

・同伴者のパッティング時に音を出したり、動いたりしない

 

2,同伴者のラインを踏まない

 

繊細なグリーンは、その上を歩くだけで微妙な凹凸ができたりして、ボールの転がりに影響を与えてしまうことがあります。同伴者のボールとカップを結んだ、ボールが転がる想定のライン上を踏まないように注意しましょう。カップを超えた延長線のラインも踏まないようにしてください。

 

3,グリーン上を走らない、グリーンを傷つけない

 

芝を傷つけてしまう可能性があるため、グリーン上では静かに歩くようにましょう。また、スパイクを引きずるような歩き方をすると、傷をつけやすいので注意してください。難しいパットが決まって、うれしさのあまり興奮しても、飛んだり跳ねたりしてはいけません。

 

また、グリーンを傷つける可能性があるので持ってきたクラブなどはグリーン上に置かず、グリーンエッジに置くようにしましょう。

 

4,ボールマークを直す

 

ボールがグリーン上に落ちたときにできる芝生のくぼみをボールマークといいます。自分のショットでできたボールマークは自分で直すのがマナーです。放置すると、その部分の芝は枯れてしまうので修復に時間を要します。傷んだ芝はパットの転がりなどグリーン上でのプレーに悪影響を与えます。早く直せばそれだけ早く修復するので、コース保護の観点からも必ずグリーンフォークで芝を寄せて直しましょう。

 

バンカーのマナー

 

アマチュアゴルファーにとっては、バンカーに入ってしまうことは大きなトラブルです。脱出に何打も費やしてしまうと平常心を保つことも難しくなります。そんな時でもバンカーのマナーはしっかり守りましょう。

 

バンカーのマナーのポイントは以下の3つになります。

1,バンカーショットを終えたらレーキでならす。

2,バンカーの低いところから入る

3,ルールを活用してバンカー外から打つ

1,バンカーショットを終えたらレーキでならす。

 

バンカーの周りにはレーキと呼ばれる砂をならす道具が置いてあります。バンカーショットを終えたら、足跡やショットの跡をレーキできれいにならして下さい。バンカーショットではライの改善ができません。前の人がならし忘れた足跡にボールが入ってしまっていても、そのまま打たなければならないのです。後続の人の迷惑にならないようにきれいにしましょう。ならしたあとのレーキの置き場所にも注意してください。フェアウェイや花道などプレーの邪魔になりそうな位置には置かないようにしましょう。そのレーキによってアンラッキーな結果をもたらすことのないような場所に置く配慮をしましょう。ゴルフ場によっては、レーキを置く場所として、バンカーの中に置く場合や、外に置く場合、さらに立てかけるといったことが決めている場合があります。キャディさんなどに聞くなどして正しく置くように心がけてください。

 

バンカーの低いところから入る
2,バンカーの低いところから入る

 

バンカーにボールが入ってしまったら、まずは気持ちを落ち着かせてください。

 

そしてクラブを持ってバンカーへ入りますが、この時に重要なのがどこからバンカーに入るかということです。

 

バンカーに入る時は、アゴの低いところからで、かつ、ボールになるべく近い位置から入って下さい。高いところから入ると、土手の砂が崩れたり、縁の芝を痛めることがあります。”原状回復がバンカーのマナーの基本ですので、崩れてしまっては元に戻すのに苦労します。また、高い位置の斜面から入ろうとすると危険なこともあるので注意してください。

 

3,ルールを活用してバンカー外から打つ

 

2019年からの新ルールでは2打罰を払えば、バンカー外にボールを出して打つことが可能となりました。ボールとホールを結んだ直線上でバンカーから1クラブレングス以内にドロップして打つことが出来ます。とても脱出できそうもない場所に入った時や、バンカーが苦手な初心者など、脱出に自信がない場合には2打罰を払ってバンカーの外から打つ選択肢も考えましょう。バンカーで何打も打ち続けてイライラしてると同伴者も気分はよくありませんからね。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

ゴルフはそれなりにマナーが厳しいスポーツですが、まわりの人が気持ちよくプレーするために当然の心がけを忘れなければ、マナー違反にはならないものです。あまり神経質になる必要はありません。ここに書かれていることをまずはしっかり頭に入れて、あとは楽しくプレーしてください。また、マナーで分からないことや疑問に思ったことは、ベテランの同伴者などに聞いて確認するようにしましょう。

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