2026/08/03
『野方・ゴルフ・初心者』第9話最初は空振りの嵐!?プロの優しい一言でガチガチの体がほぐれていく
「よし、グリップは完璧です。じゃあ美咲さん、次はいよいよボールを打ってみましょう!」 佐藤プロが床のボタンをポンと踏むと、足元の穴からコロンと白いゴルフボールが自動でせり上がってきた。最新の設備に「わあ……」と声を漏らしながらも、私は急に緊張の波に襲われた。
目の前に、ちょこんと乗っている小さなボール。 そして、私の手には本物のゴルフクラブ。
「足の幅は肩幅くらいに広げて、お辞儀をするように少し前傾姿勢をとりましょう。まずは大きく振らなくていいので、時計の『針』をイメージして、8時から4時くらいの小さな幅でパチンと当ててみてください」
佐藤プロのアドバイスを受けながら、私はボールの前に立った。 急に、ボールがさっきよりも小さく見える。当たりのことばかりを考えてしまい、腕にギューッと力が入る。奥歯を噛み締め、呼吸を止めたまま、私はクラブを振り上げ、勢いよく振り下ろした。
「ブンッ!」
鈍い風切り音だけが響き、クラブはボールの数センチ上を虚しく通り過ぎた。ボールは、何事もなかったかのようにその場に静止している。 「あっ……」 顔がカッと熱くなる。恥ずかしい。やっぱり当たらないじゃん。
「もう一回、いってみましょう!リラックスして!」 佐藤プロの声に励まされ、もう一度構える。今度こそ当ててやる、とさっきよりも強く握りしめて、エイッ!と振り下ろす。
「ガツッ!」 今度はボールの手前のマットを激しく叩いてしまい、手にビリビリとした痛い振動が走った。ボールはポロッと数センチ前に転がっただけ。
「すみません、全然当たらなくて……」 情けなくて、下を向いてしまう私。やっぱり運動音痴の私には、ゴルフなんて無理だったんだ。接待でこんな姿を見せたら大恥をかく。そんなネガティブな思考が一気に頭をよぎった。
すると、佐藤プロは私の前に回り込み、ポンポンと自分の肩を叩きながら優しく微笑んだ。 「美咲さん、謝る必要なんて1ミリもありませんよ!初めての人が空振りするのは、地球の重力と同じくらい当たり前のことです。今、美咲さんは『ボールに当てなきゃ』と思って、体も顔もガチガチになって、呼吸が止まっていませんか?」
ハッと息をのむ。確かに、息をするのを完全に忘れていた。
「ゴルフはね、ボールを見つめて無理に『当てにいく』スポーツじゃないんです。クラブの重さに任せて、ブランコみたいに気持ちよくビュンと振る。その振る軌道の真ん中に、たまたまボールがあるだけ。まずは深く息を吐いて、ボールを打とうと思わずに、目の前のマットをほうきで掃くみたいに、優しく素振りをしてみましょう」
佐藤プロのその言葉は、私の頭を包み込むように優しく響いた。「当てなくていいんだ」。そう思った瞬間、肩の荷がふっと軽くなり、私は大きく息を吸い込むことができた。
【プロのワンポイント解説】
空振りは上達のスパイス!「当てにいく」のをやめると当たり出す
美咲さん、ついにボールを打つ段階に入りましたね! 空振りと、マットを叩く「ダフり」。どちらも初心者なら誰もが100%経験する、いわば洗礼です。落ち込む必要はまったくありません。
止まっているボールを見ると、人間の脳は無意識に「手の力で正確に当てにいこう」としてしまいます。しかし、これが一番の罠。当てにいこうとすると体に変な力が入り、スイングの軌道が狂って、かえって空振りの原因になるのです。
プロが言った「ブランコのように振る」「たまたまそこにボールがある」というのは、ゴルフの真理です。自分でボールに合わせにいくのではなく、綺麗な円を描いてクラブを振れば、ボールは勝手に当たってくれます。深呼吸をして、まずはクラブを気持ちよく振る感覚を楽しんでくださいね。
【まとめ】
最初の空振りに心が折れそうになった美咲ですが、プロの「当てなくていい」という意外なアドバイスによって、体と心の余計な力が抜けていきます。そして次週、ついにあの運命の瞬間が……! 次回、第10話「『パキィン!』芯に当たった!生まれて初めてボールが宙を舞った日」に続きます。

ゴルフレッスンはぜひ東京都中野区のゴルフスクール「わたしのゴルフ野方店」へ
無料体験レッスン申込受付中!見学はいつでもご自由にどうぞ!
コストパフォーマンスNo.1!
★わたしのゴルフ野方店★
所在地:西武新宿線「野方駅」徒歩2分
〒165-0027 東京都中野区野方5-25-4栗田ビルB1F



