2026/07/27
『蒲田・ゴルフ・初心者』これが「グリップ」の基本!生まれて初めてゴルフクラブを握った瞬間
「美咲さんは、今日が本当に初めてゴルフクラブに触るんですね?」 インストラクターの佐藤プロが、私の顔を覗き込むようにして優しく問いかけてくれた。 「はい……。家でネットの記事を見ながら、クイックルワイパーの柄を握ってみたんですけど、指がつりそうになって諦めました」 私が正直に白状すると、佐藤プロは「ハハハ、クイックルワイパーですか!素晴らしい予習ですね!」と大笑いしてくれた。バカにされたわけじゃない、その温かい笑い声に、私の心の壁がまた一枚剥がれ落ちていく。
「じゃあ、今日は本物のクラブを持ってみましょう。これが7番アイアンといって、初心者が最初に練習する一番オーソドックスなクラブです」
佐藤プロから手渡されたクラブは、想像していたよりもずっしりと重かった。ひんやりとしたスチールの感触が、手のひらから伝わってくる。
「では、まず左手から握ってみましょう。美咲さん、クラブのグリップって、手のひらでギュッと握るんじゃなくて、指の付け根で引っかけるように持つんですよ」 「えっ、指の付け根ですか?」
佐藤プロは、私の左手をそっと取り、クラブの黒いゴムの部分(グリップ)に指をあてがってくれた。 「そう、そのまま指をくるっと巻きつけて……ほら、左手の親指が、クラブの真上より少しだけ右側にズレて乗っていますよね?これで左手はバッチリです」
ネットの動画を見ていたときは、手のひら全体で力任せに握りしめていたから不自然だったのだ。プロの手の添え方に従うと、不思議なほどすんなりと手がクラブに収まる。
「次に右手です。右手は、左手のひとさし指と中指の間に、右手の小指をちょこんと乗せてみてください」 「こう、ですか……?」 言われた通りにすると、両手がひとつの塊のようになった。
「そうです!それが『インターロッキンググリップ』といって、手の小さい女性でもクラブがしっかり固定される、世界チャンピオンも使っている理想的な握り方なんですよ。どうですか?指、痛くないですか?」
「あ……痛くないです。不思議、クイックルワイパーのときはあんなに不自然だったのに、本物はちゃんと手に馴染む気がします……!」 私は、自分の両手と一体になったゴルフクラブを、まじまじと見つめた。まだボールを打ってもいないのに、正しい持ち方ができたというだけで、なんだかものすごい達成感が胸にこみ上げてきた。
【プロのワンポイント解説】
グリップの秘訣は「パーム(手のひら)」ではなく「フィンガー(指)」
美咲さん、生まれて初めての本物のゴルフクラブ、上手に握れましたね! クイックルワイパーでの自主練の成果もあって、プロの指導をすんなりと吸収できています。
初心者の方が独学でグリップを調べると、どうしても「手のひら」でギュッと雑巾を絞るように握ってしまいがちです。これだと余計な力が入り、指が痛くなったり、手首が動かなくなったりしてしまいます。 正しいグリップは、実は「指の付け根(フィンガー)」で引っかけるように持ちます。そうすることで、手首が柔らかく使え、軽い力でもクラブをビュンと振ることができるようになるのです。
プロに直接、指の角度や位置をミリ単位で修正してもらえるのはスクールならではの特権。基本の「握り方」が綺麗だと、その後の上達スピードが何倍も早くなりますよ!
【まとめ】
本物のクラブの重みを感じ、正しい「グリップ」を教わった美咲。指がつるような違和感もなくなり、一歩前進です。しかし、クラブを持てたら次は、止まっているボールを打つという最大の難関が待ち受けています。 次回、第9話「最初は空振りの嵐!?プロの優しい一言でガチガチの体がほぐれていく」に続きます。
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