2026/06/15
第1話:「営業=ゴルフ」って本当ですか!?突然言い渡された恐怖の接待予告
「あ、それから美咲さん。うちの部署、けっこうゴルフ接待が多いから、早めに準備しておいてね」
課長がハハハと軽やかに笑いながら、私のデスクの横を通り過ぎていく。その瞬間、私の心臓はドキンと大きな音を立てて跳ね上がった。去っていく課長の背中を見つめながら、私は手に持っていたボールペンを握りしめたまま、完全にフリーズしてしまった。
今月から異動になった、念願の営業部。20代後半になり、ここからビジネスパーソンとしてのキャリアをもう一歩進めたい、バリバリ稼いで自立したカッコいい女性になりたいと意気込んでいた私への、それはあまりにも突然で、予想外すぎる先制パンチだった。
「ゴルフ、ですか……?」
絞り出すように聞き返した私の声は、自分でもわかるくらいに引きつっていたと思う。しかし、課長は振り返りもせず、「そうそう。まあ、最初はみんな打てないからさ。近々コンペもあるし、よろしく!」と、応援するような、でも拒否権のない口調で自分のデスクに戻っていった。
デスクのパソコンに向き直ったものの、画面に並ぶ売上予測の数字が全く頭に入ってこない。 ゴルフ。私のこれまでの人生において、最も縁遠かったスポーツだ。テレビのスポーツニュースで、綺麗な緑の芝生の上をプロの選手たちが爽やかに歩いている姿を見たことがあるくらいで、まさか自分の人生に登場するなんて1ミリも考えたことがなかった。
そもそも、私は運動神経が良い方ではない。最後にまともにスポーツウェアを着て汗を流したのは、高校生の時の体育の授業が最後だ。走るのも苦手、球技も苦手。そんな私が、大人のビジネスの嗜みであるゴルフなんてできるわけがない。
「営業って、本当にゴルフをしなきゃいけないの……?」
周囲の先輩たちをそっと見渡してみる。みんな当たり前のような顔をして、電話で顧客と交渉したり、資料を作ったりしている。デスクの足元に、さりげなくゴルフシューズの箱を置いている先輩もいる。きっと、この部署の先輩たちはみんな、当たり前のようにゴルフができるのだろう。
もし私だけが「できません」「やりたくありません」と言ったら、どうなるだろう。「これだから最近の若い子は」「営業としてのやる気がない」なんて思われて、スタートダッシュに失敗してしまうのではないか。せっかく期待されて異動してきたのに、ゴルフができないという理由だけで評価を落とされたくない。そんな焦りと不安が、胸の奥からじわじわと広がって、冷や汗が背中を伝った。
お昼休み、オフィスのエントランスのベンチで、私はスマホを取り出した。画面の検索窓に、震える指で「営業 ゴルフ 断り方」「ゴルフ接待 行きたくない」と打ち込みそうになり、ハッと正気に戻って指を止めた。ここで逃げたら、せっかくチャンスをくれた会社や上司の期待を裏切ることになる。
だけど、どうしよう。私は本当に、ゴルフクラブの「ゴ」の字も、ボールの置き方すら知らないのだ。お腹のあたりがキリキリと痛み出すのを感じながら、私は深くため息をついた。
【プロのワンポイント解説】
ビジネスにおけるゴルフは「最強のコミュニケーションツール」
美咲さん、突然のゴルフ宣告にとても驚き、不安になってしまいましたね。でも、焦らなくて大丈夫ですよ。営業職において、なぜこれほどゴルフが重視されるのかを知ると、少し見え方が変わるかもしれません。
ゴルフは、半日以上(約5〜6時間)を同じグループ(4人)で過ごす、非常に珍しいスポーツです。これほど長い時間、顧客と一緒に行動する機会は、通常の商談では絶対にあり得ません。プレー中の移動や待ち時間に、仕事の話だけでなく、お互いの家族のこと、趣味のこと、人生観などを深く開示し合うことができます。
特に営業職において、顧客と「利害関係のないプライベートな時間」を共有し、信頼関係を築けるメリットは計り知れません。上司の方が「よろしく」と言ったのは、あなたを困らせるためではなく、営業として強力な武器を手に入れてほしいという、期待の裏返しでもあるのです。今はまだ何もできなくて当然。ここから一歩ずつ進んでいきましょう。
【まとめ】
突然降って湧いた「ゴルフ接待」という高い壁。念願の営業部への異動という喜びから一転、美咲の心は不安と焦りでいっぱいになってしまいました。次回、まずは自分で情報を集めようとネット検索を始めた美咲ですが、そこでさらなる迷宮に迷い込むことに……。 次回、第2話「ゴルフクラブの持ち方すらわからない…ネット検索で余計にパニックになる夜」に続きます!
ゴルフレッスンはぜひ東京都江東区東陽町のゴルフスクール「わたしのゴルフ東陽町店」へ
無料体験レッスン申込受付中!見学はいつでもご自由にどうぞ!
コストパフォーマンスNo.1!
★わたしのゴルフ東陽町店★
所在地:東西線「東陽町駅」 徒歩2分
〒135-0016 東京都江東区東陽4-6-16 東陽ビル2階



