2024/07/31

フリップを直してベストスコアを狙おう

ゴルフ用語で「フリップ(flip)」とは、スイング中に手首を過度に使ってクラブフェースを返す動作を指します。特にインパクトの瞬間に手首が急に折れ曲がり、クラブフェースが急激に開いたり閉じたりすることを指します。この動作はしばしばショットの安定性を欠く原因となり、正確なボールコントロールを難しくします。

■なぜフリップはおこるのか?

ゴルフにおいてフリップが起こる要因はいくつかあります。主なものは以下の通りです。

1.体の回転不足: スイング中に体の回転が不十分だと、手首でクラブフェースをコントロールしようとしてフリップが発生しやすくなります。

2.手首の使い過ぎ: スイング中に手首を過度に使うと、クラブフェースが急激に開閉し、フリップが生じます。

3.タイミングのズレ: スイングのタイミングが合わない場合、特にインパクトの瞬間に手首が急に動くことでフリップが起こります。

4.アドレス時の姿勢: アドレス時に正しい姿勢を取っていないと、スイング中にバランスを崩しやすくなり、結果としてフリップが発生することがあります。

5.グリップの問題: グリップが強すぎる、または弱すぎると、スイング中に手首のコントロールが難しくなり、フリップが起こる原因となります。

6.クラブの重さや長さの不適合: 自分に合っていないクラブを使用していると、スイングのリズムが崩れやすく、フリップが生じやすくなります。

7.メンタル的な焦り: ショットに対するプレッシャーや焦りから、スイングが急ぎすぎて手首を使い過ぎることがあり、これがフリップの原因となります。

■フリップがショットに与える影響

フリップがショットに与える影響はさまざまですが、主に以下のような問題が発生します。

1.方向性の不安定: フリップによってクラブフェースが急激に開閉するため、ショットの方向性が不安定になります。結果として、ボールが右や左に逸れることが多くなります。

2.距離のばらつき: フリップにより、インパクトの瞬間のフェースの角度や力の伝わり方が変わってしまうため、ショットの飛距離が一定になりにくくなります。これにより、特定の距離を狙うことが難しくなります。

3.トップやダフり: フリップが起こると、クラブのスイング軌道が変わりやすくなり、ボールの上部や地面を打ってしまうことがあります。これにより、トップショットやダフりが発生しやすくなります。

4.スピン量のコントロール難: フリップによってインパクトの瞬間にクラブフェースの角度が変わると、ボールにかかるスピン量も不安定になります。これにより、グリーン上でのボールの止まり具合やバックスピンのコントロールが難しくなります。

5.一貫性の欠如: フリップが原因でショットの一貫性が失われ、毎回異なる結果になることが多くなります。これにより、自信を持ってプレーすることが難しくなります。

6.力の無駄遣い: フリップにより、スイングのエネルギーが効率的にボールに伝わらなくなるため、余分な力を使ってしまいます。これにより、体への負担が増え、疲れやすくなります。

■フリップを直そう!

フリップを改善するためのドリルはいくつかあります。以下のドリルを実践することで、フリップを防ぎ、より安定したスイングを身につけることができます。

1.インパクトバッグドリル:

・インパクトバッグ(もしくはタオルやクッションでも代用可)を用意します。

・バッグの前にボールをセットし、通常のスイングを行います。

・バッグにクラブヘッドが当たる瞬間に、手首が固定されていることを意識し、クラブフェースが正しい角度でボールに当たるようにします。

2.リストスティフンドリル:

・グリップの部分にタオルを巻き付け、手首が動かないように固定します。

・この状態でショートスイングを行い、手首の動きを最小限に抑える感覚を身につけます。

3.ティーアップドリル:

・ボールをティーアップし、通常より高い位置にボールをセットします。

・高いティー位置でスイングすることで、クラブヘッドが手首を使わずにボールを捉える感覚を養います。

4.片手スイングドリル:

・右手または左手だけでクラブを握り、スイングを行います。

・片手でのスイングにより、手首を固定し、体全体を使ってスイングする感覚を身につけます。

5.壁スイングドリル:

・壁に背を向けて立ち、クラブを持ってスイングします。

・スイング中にクラブヘッドが壁に当たらないようにすることで、手首の過剰な動きを防ぎます。

6.鏡を使ったチェック:

・鏡の前でスイングを行い、自分の手首の動きを確認します。

・インパクトの瞬間に手首がどのように動いているかを自分で視覚的にチェックし、修正します。

7.テンポドリル:

・スイングのテンポを一定に保つ練習を行います。メトロノームを使ってリズムを合わせると効果的です。

・手首の動きがスムーズに連動するように意識し、スイング全体の流れを整えます。

フリップを改善することで、安定したショットと一貫性のあるスイングを手に入れることができます。これからの練習で、ぜひご紹介したドリルを取り入れてみてください。あなたのゴルフがさらに進化し、ベストスコア更新の一助となることを心より願っております。これからも一緒にゴルフを楽しみましょう!

 
 

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